7月から組み手の稽古を再開するのに先立ち、受け身の見直しを図る。
普段の稽古で「何となく」やっている部分をしっかり意識する。
Ⅰ.前受身
1.真っ直ぐに受け身をとる
(1)「何となく」受け身を取ると方向が定まらない。
しっかりと方向を決めて受け身を取る。
(例;畳の際に沿って真っ直ぐ など)
(2)身体が横を向くと方向が定まらない。
身体の線が真っ直ぐ受けの方向に接地することを意識する。
(3)手をつく位置、方向を注意する
指先が自分の方向を向くように手をつく。
横や斜めに向くと方向が定まらない。
2.受け身が回避行動であることを意識する
→できるだけ早く、遠くに回避する
(1)できるだけ遠くに受け身をとるよう意識
目付けは真っ直ぐ遠くに置く
(2)手をついて勢いを殺さず立ち上がる
手で畳を叩いた反動も用いて立ち上がる
受けの勢いを生かすよう身体を丸く
(3)常に前に歩けるように前重心
立ち上がったところでそのまま前に歩ける重心を意識する
Ⅱ.後ろ受け身
1.後ろ受け身は前受け身の逆回しで受けをとる
2.後ろ受け身も前受け身同様に勢いを殺さず立ち上がる
3.後ろ受け身は受けの間 手でしっかり頭を守ることを意識する
Ⅲ.杖を使った投げと受け
1.取りの注意点
身体全体で柔らかく投げる
腕の力での投げとならないよう注意
2.受けの注意点
後ろ受け身は杖を離さないように
片手は杖を捉えたまま、片手で畳を叩く
Ⅳ.膝行
組手(座技)がいつでもできる意識で行う
1.重心は常に腰の下
体重が前に行くと歩けなくなる
脚の運びと重心移動のバランスを意識する
2.脚の運用のポイント
腰を落とすのと足の引きつけを一致させる
→脚が流れると不安定な姿勢となる
3.組み手を意識した姿勢
姿勢が高くなると不安定になる
適切な姿勢の高さを意識する
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