引き続き 基本稽古を中心として進める。
基本稽古としては、前週と同じく
・一教運動:頭を守ることを意識し、しっかり腕を動かす。
・四方切り:足捌きと状態の動きを一致させる
などを実施。
レベルアップにつながる稽古のリクエストがあったので、推手の稽古を行い、聴勁を意識して重点的に稽古を重ねる。
推手のポイントとしては、しっかり聴くことを意識して技を行ずる。
手の甲を合わせた状態から掌が正中線上に合うイメージ。
押し込みすぎず、繋がりが切れない加減で立ち会う。
続けて、手先ではなく体軸からの連動の延長で手が動くよう前後、左右に丸く手を動かす。
手を相手に押し付けて動かすというよりも、相手の圧を受け流して引き込んだところから丸く相手に返していくような動きを意識する。このため、いきなり大きく動かすことは難しく、小さな動きの積み重ねで大きな動きを引き出す形となる。
この動作を相手を変えて総当たりで稽古。
全体的な癖・傾向としては、体の外側へ押し広げるような圧のかけ方をする方が多かったのでその点について指摘をし、正中線を意識した圧のかけ方となるよう修正。
ある程度イメージがつかめてきたところで、推手から一教、入り身投げに繋げる捌きを紹介。聴勁ができていれば力に頼ることなく技に入れるので、基本通りの動きができているか確認。
上記に続き、掌を合わせた状態での聴勁の稽古に進む。
掌の方が多彩な動きを引き出しやすいので、そこを意識して進める。
最後には、前週に続けて受けを取るときの抑え方、掴み方について稽古。
今回は取りが木刀を携えて構え、抜刀してくる相手に対して如何に受けが抑えるか、ということをポイントとする。
力任せに取りの柄や手首を掴むのではなく、聴勁のための接点を得るために相手に触れるイメージとした。
このような点は技の形に意識が向いているとなかなか行えませんが、基本動作の中で稽古することで、身体操作の気づきとなれば幸いです。
0コメント