9月19日(月)稽古日誌

有段者のみの稽古であったので、初心者への指導法を念頭に、転換・隅落・正面打ち一教を深堀りして稽古した。

手の取り方。指から(掌ではなく)取の手首を持つ(木剣を掌で握らないのと同様に)。その上で、脇を締めて、腰をすすめて掌小指側の基部を押し付ける。受の押し込みがあって初めて転換が成立する。転換の後も押し込むことを止めない。そうでないと呼吸投げが成立しない。

取は、受の手の取り方と同様に脇を締めて腰で受ける。大きく踏み込み帯元に手根背部が掠るように転換。指導する際は、手首・肘・肩に力を抜くことを伝える。

転換したらやはり脇を締めて、胸を張り(肩甲骨を後ろに下げ)、受の押し込みを下へと抑える。

隅落とし。持たせた手の位置を動かさず転換の要領で踏み込むが、途中で腰を外側へと切り返して受を崩しつつ当身。この時、取の臍は受に向かい、当身は取の正面にあるように。当身の手を受の肘内に移して自らの肩を受の肩にぶつけるように大きく踏み込む。受けの肘にあてた側の脇は締める。脚の軌跡は三角形になるはず。

180度転換しても、上記同様に隅落できるように、受は押し込んでゆく。

正面打一教の表。打ち込みに合わせたら手で押し込まず、肘は受に向ける。打ち手の肘に合わせた側の取の肘は体幹につけ、腕の力を抜く。後脚を受の両脚間に深く踏み込み、受けの肘を外側へと押し出し受の脇を開けさせるように。受けの肘を大きく曲げたまま、受両足を2頂点とする正三角形のもう一つの頂点に落とすことが肝要。

正面打ち一教裏。打ち込みに合わせ、肘は受に向けるところまでは表技と同じ。打ち手の肘に合わせた側の取の肘は体幹につけ、後脚を受の前脚外側に踏み込む。この時に受けの肘が大きく曲がっていることが肝要。後ろ足を引き転換するまで受けの肘は曲げたまま高い位置で維持する。肩で体当たりするように受けの肘を落とす。

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