9月12日(月)稽古日誌

有段者のみの稽古であったので、初心者への指導法を念頭に稽古した。

手の取り方。指から(掌ではなく)取の手首を持つ(木剣を掌で握らないのと同様に)。その上で、脇を締めて、腰をすすめて掌小指側の基部を押し付ける。受の押し込む持ち方があって初めて転換が成立する。

手の持たせ方。手の取り方と同様に脇を締めて腰で受ける。転換したらやはり脇を締めて、胸を張り受の押し込みを下へと抑える。

片手取、両手取で受が腰で押し込み、取が腰で受けつつ後退する稽古が有効。

正面打一教の受。正面打で振りかぶる時には肘が正中を通るようにする。打ち込みに合わせられた後も、後脚を突っ張って腰の押し込みを続ける。後脚の突っ張りが弱ければ、一教で受は真後ろに倒される。後脚の突っ張りが強ければ、両脚を二頂点とする正三角形のもう一つの頂点へと落ちる。裏も同様。裏技は受の押し込みがないとそもそも成立しない。

正面打一教の取。打ち込みに合わせる手は力を入れない。合わせたら手で押し込まず、肘は受に向ける。打ち手の肘に合わせた側の肘は体幹につけ、腕の力を抜く。後脚を受の両脚間に深く踏み込みつつ腰を切る。この時に、受の肘を操り肩を回すことが肝要。そのためには踏み込んだ際に、受けの肘は受けの頭に押し上げるのではなく、外側へと押し出し受の脇を開けるように。

隅落とし。持たせた手の位置を動かさず転換の要領で踏み込むが、途中で腰を外側へと切り返して受を崩しつつ当身。この時、取の臍は受けに向かい、当身は取の正面にあるように。当身の手を受の肘内に移して自らの肩を受の肩にぶつけるように大きく踏み込む。

この時も受は後脚を突っ張り安易に真後ろに倒れないように注意する。

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