10月27日(木)稽古日誌

幸徳会のお二人を迎えての稽古。故大谷先生の言葉「道場では自分以外の全ての稽古者が自分の師である」をあらためて胸に稽古に臨む。

受には小指側掌を押し込むように持ってもらい、腰でしっかり受けてから転換。転換からの前、後への呼吸投でウォーミングアップ。

隅落。転換途中で継足にして腰を外側に切って、深く踏み込む。上体は立てたまま、腰を落として、崩す側の手は前膝につけるように。当身を入れた後手を滑らせるように受の肘に当てるが、肘を押さず肩で当たる。

片手取四方投表。転換と同様に受は小指側掌で押し込むように持つ。①取は受の背面側に捌きつつ、受の手が押し出す方向に引き出して振り被る。②受が持つ瞬間に取も持たせる手と後脚を前に出し、受取の合力で横に引き出す。裏は、少し引き込んだ後、転換して受取の肩を合わせて、肩を中心に取り回す。

受が押し込まず、その場で強く握り押さえてきた時。①同様に側面に捌き、肘で受の肘を撥ね上げるように一教運動。受は上体が捻られ崩れるので振り下ろしには力をかけなくてもよい。裏技では、転換した際に取は肘を受の肘下に合わせて、一教運動で肘を跳ね上げて振りかぶる。肘を中心に回す。

天地投。後脚の踏み込みと地の手の動きは隅落と同様に。踏み込んだ足に重心を移す。天の手は肘を内側に折り込み”出前持ちの手”。受の後に大きく踏み込む時に一教運動。

正面打一教。受の打込みに合わせた手では押し込まない。肘に当てる後手は”出前持ちの手”。表・裏技ともに後脚を踏み込む時に受の肘を大きく曲げ、肘を落とす時には真下に。肩を畳に突き刺すことがコツ。

正面打入身投。打ち手を払わず、受の後にピッタリと入身することが肝要。入身した後、受の頸ではなく肩に手を置き、前腕を受の背に当てつつ前脚を引くと崩し易い。

受は崩されたら前足を軸に振り返りつつ、畳に手をつくように”天秤”を作り受ける。

立位で骨盤を前傾させて膝を緩め、前からの圧迫を堪える鍛錬(大谷先生の鍛錬法)。

座技呼吸法。立位の鍛錬と同様に骨盤を前傾する。受・取間の力の拮抗(力の壁)を意識して、手・肘が力の壁を撫でるように。

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